キザシ、いい車だった。事故とその後

事故っていうものは、案外心にダメージを負うもので。

ツイッターとかでは早々に吐露してしまったのですが、キザシで追突してしまい、結果手放してしまいました。いい車だったよ。

キザシ、いつか記事にしようと思っていたけど、本格的に書くことはあんまりないなって勝手に思っていたので、あんまり内装とかの写真を撮影していませんでした。この機会に一気に撮影しましたが、ちょっとキザシの車の紹介についてはまた別で書こうかな。

今回は事故とその後についてこんな感じに進んだよ的な備忘録みたいな感じで書こうと思います。

事故が起きたのは8月ごろ。ちょうど連日仕事が忙しく、尚且つ数時間しか練れてない日々が続いていて、その日も1時間半の残業をしていたという状況。翌日の予定は準夜勤であり、心に余裕がちょっとでき始めたという頃。眠気はあったけど、40分の通勤時間中は眠気による問題は起きていないため、少し足を延ばしてもいいよねと思っていた背景があります。また、新型コロナウイルスまん延防止等重点措置のせいで、持ち帰りの営業時間も短縮されていたということもあり、休憩を挟まずにお店に向かっていた最中でした。

普段通らない渋滞路に入り、進まないなぁと思いながら走らせていて、窓を開けても風が入らなくなってきたため、エアコンをかけて気持ち良くなりつつあったタイミング。目的地の看板が見え始めたころ、急に眠気がピークになり、「ああもう！」と大声をあげながら走らせていましたが、本当に目的地がすぐだったので休憩を行うより早く着いたほうがましと思って運転を続けていました。

これが運命の分かれ道になろうとは思いもせずに。

普段ブレーキを踏みながら眠気が来るので、眠くなってもブレーキを踏んだ状態でうとうとするのが常でした。今回は青信号で進み始めのアクセルに軽く足を置いたタイミングで意識を飛ばしてしまい、5秒程度目を閉じていたものと思います。次の瞬間、ボンゴトラックが目の前に。慌てて急ブレーキを踏み、ABSがガリガリと音を立てますが止まり切れず追突。荷台に潜り込む形でした。最終衝突速度は10㎞/ｈから5㎞/ｈ程度だったと思われます。エアバッグも開かず、相手にもけがもなく、その時は自分にもけがはありませんでした。

近くにあったお店の駐車場にはいり、警察に電話。警察署は数百メートル後方にある場所です。警察からは「自走できるならこっちに来てください」と言われたため相手にも伝え、一緒に向かうことに。

もし事故を起こしたらこうしようと思っていた想定通りの流れを踏み、初めての事故なので、真摯に対応するべきと考えて保険屋を通してもらうことに。職場への報告を行うための情報を取り、解散ということになりました。

この時の車の状況は、

相手：荷台の開きの蝶番に傷、ナンバーの曲がりが確認される程度。

自分：ボンネット曲がり、灯体割れ、サブフレーム曲がり、バンパー破損

という状況でした。幸いラジエーターには干渉しなかったこと、タイヤへの干渉もなかったこため自走可能で出勤も行えていました。

2日後。

保険の担当から電話が入り、高圧的な印象を受ける話し方をしてきましたが、話をまとめると、相手の修理代請求を待つしかないの一言にまとまりました。

その後職場への書面での事故報告を行い（これがクソややこしかった・・・）、”真摯な対応”をしたという履歴を残すために相手に再度電話。謝罪の言葉を伝えたうえで修理を依頼してもらえるように伝えました。

1週間後。

灯体が割れていること、ヘッドライトが下がった状態だったため、ロービームでは10ｍ程度しか映し出せず夜勤での通勤が困難となっていました。修理見積を近くの板金工場で依頼したところ、パーツすべて新品で80万。中古で探して44万くらいということになり、キザシ購入時の車両価格が36万円のためおつりが出ている状態でした。

選択肢は2つ。修理するか、買い替えるか。

約15万キロを走行しており、これからガタが出始めるのは明白で、5年乗って次の車をと考えていた4年目突入時だったことから、相当悩んだ末、買い替えることに決定。

2か月後。

相手が修理見積を出してもらったため、保険の担当から連絡があり、対物を使うかどうかを相談となりました。次の車を購入することを検討していたため、その車での相場が増えるとケツが付くかどうかを話し合い。（この時のやり取り時も、話を聞かない保険担当で要領を得ない回答しか来ないため話をこちらが話をもう一度まとめるなどの工夫をしないといけないつらさがありました。）結局自払いにより来年からの保険料を抑えることとなりました。

最終。

ここにきてキザシを引き取りたいという方がいらっしゃいました。確かに自走ができていたので、通勤で乗っていました。そろそろ重い腰を上げて次の車を探しているといい個体が。下見を済ませて、（この下見や次の車の買い付けについてもすごくいろいろとあったのがアップルクオリティ。）引き取りたい方に連絡。

引き渡し。

8月5日。キザシの最後の日。前日にキザシを有終の美を飾れるように（）手洗いと共に車の中を清掃しました。引き渡した先は劇場車を扱っている方。修理後のキザシをとあるシリーズで使用する予定だと聞きました。（記入している現在まだ制作中なので公開日にはすでに公開されてシリーズ終了していました。wowowのオリジナルドラマ『ヒル』で使う予定だったそう。使われたのかはわかりませんが。）どこかでワイのキザシが使われていたらいいなぁと思いつつ、痕跡なんてほぼないはずなのでどこかで見たとしても正直全く分からないですねｗ(スモールがＬＥＤになってるくらい？)

引き渡しの時に高速で帰られるとのことだったため、ロックが完全に死んでいるとはいえ、アンロックした状態ではあったので風で吹っ飛ばないようにと雨でバッテリーが死なないように保護しています。