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2019年4月1日月曜日

久々の記事は新元号は令和(れいわ)に決定されましたというのを見ましたよという話。

さーて、久々に記事を書くんですが、何で囲うと思ったかっていうと、もちろんこの4月1日に例の年号が決まったからですね

「令和(れいわ)」

とりあえず2019年4月1日AM11時41分に菅官房長官から発表された元号。
れいわと読むこちら。予定より11分遅れて発表されたこちらが内閣により決定された元号となりました。翌月より施行されます。
ちなみに横に座っていた記者からは見えていたんじゃないかと思う感じの中継。
読みがわかららなかったのかカタカタ言う音は一切なく過ぎる会見ですた。

今までは漢文より引用されてきたようですが、今回は万葉集の中の和歌からの引用となりました。和歌から引用されるものは歴史上はじめてとなるそうです。

ですが、一発検索では出てきません。
この令和という二文字は「梅花歌三十二首并序」という項の一文からとられています。

国会図書館電子ライブラリより勝手にスクショってきたので消せといわれると消さざるをえないんですがががが
原文を読んでいても「お?なんでそれとそれをくっつけたんだい?」とぼそっと言ってしまいそうなところからの引用出展でした。

この部分だけ並べると「時に初春の令月(ときにしょしゅんのれいげつ) 気淑く風和まり(きよくやわまり)梅は鏡前(きやうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(かう)を薫(かをら)す」となるわけで、「れいわ」とは読めないですね。
令月とは四字熟語である嘉辰令月(かしんれいげつ)の令月のことで、何かを行うのには程よくてよい日、よい月という意味を持ちます。
嘉辰令月歓無極 万歳千秋楽未央 (雑言詩 謝偃或英明)
これが元の元ネタで、この漢文を引用して読まれた「嘉辰令月の曇り無き御代に逢ひては~」という句で始まるめでたい歌があり、そこから引っ張ってきたのがこの言葉というわけえす。
つまるところ令の一文字に何かをするにしてもとてもよいときで、とてもめでたいときなのだという意味がこめられているということですな。

ちなみにこの梅花歌三十二首并序は漢文調の文体が使われていて、漢文からの引用も多い。なので、読んだ人の漢趣味が現れているのではないかと言われているらしい。
でも、これは和歌なのだ。
漢文で漢詩を読めるような教養を持った人たちが、あえて文体をわざと似せた和歌を読んで、中国から持ち込まれた梅とはいえ、日本に根付き、日本の四季を彩るものだからということで和歌であえて読むという、いわゆる「神々の戯れ」をもって生まれたものなのだと思う。

」なときには気(雰囲気のこと)と風(流れる時のこと)が「」やかになるという意味で捉えることができるのかなと思った。

安倍首相の談話でも

悠久の歴史と香り高き文化、そして四季折々の美しい自然、こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいくという、 厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人一人の日本人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたいとの願いを込め令和に決定致しました。

とあることから、決定には今までに起きた大きな事柄を踏まえて、さらに日本が躍進していくことのできる年間にしていきたいという思いをこめられていることがひしひしと伝わってきた。

ちなみに原典のほうの和歌もそれぞれがかなり深いので一読してみるのもアリかなと思います。


おわり

<追記>
ちなみに、気淑く風和まりのほうも
淑気という言葉があって、新春のめでたくて和やかな雰囲気のことになります。
原典は
如下彼柳眼梅心。映二遅景一而更耀。蘭牙蕙態。迎二淑気一而忽耀上ー唐太宗‐春日宴羣臣詩

鏡前の粉とはもちろん化粧品、おしろいじゃなくてそれ全部のこと。ちなみに昔は男も化粧が当たり前。

蘭は珮後の香を薫す
は、珮というのが腰帯とそれにつりさげた玉・金属器などの総称のことだから、蘭の香りが身に帯びたように香っているとか、蘭も香りを身にまとうというような意味になるわけです。

つまるところ、現代風に一言で言ってしまえば
春はこんなふうにいいぞぉ、こんないい雰囲気だから歌よんでみ~?
となるわけです。(赴きもなんもねぇじゃねぇか)

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